愉快系

どぉでもいい感じの愉快な日常をお届け〜。具体的にはアニメ的な?

アップル製品がいまいち使いにくい理由を(勝手に)探る

どうしてアップル製品は、用途が著しく制限されてしまうのか?

その理由は『デザイン発想』にあるのかもな、と思いました。

 

工業デザインでもグラフィックデザインでも『デザイン』と名が付くものの原則はあまり変わらないと思います。であれば、少なくとも技術上のデザインにおいて大切なのは下記3つ。

・ディテール

・アイディア

・シンプル

デザインは、普通の人では気づかないような細かい部分(ディテール)までこだわっているとき、ぱっと見の印象が「キレイ」とか「かっこいい」とかになります。たとえば、アイコンの背景に1pxだけ影が入っていたとして、「アイコン後ろに影が付いてる」と誰にも気づかせることなく「なんかスタイリッシュだ」と思わせられれば勝ちというか。

このディテールをいくつも積み重ねていくためにはアイディアがたくさん必要です。どこに何を配置するのか? だからデザインは、アイディアの塊ともいえます。

が、しかし。ディテールとアイディアをなんでも詰め込めばいいというものでもなく、たくさん出したアイディアを、ギリギリまで間引くことでデザインは完成します。これがセンスの見せ所。つまり「シンプル」にしたほうがキレイに見えるわけです。

蛇足ですが、デザインとは以上の3要素が絡むので、こっちを直したらあっちも修正…なんてことを本来しなくてはなりません。しかし、商業デザインはどうしても顧客のために作らざるをえないので、シャチョーが「気にいらん!」というだけで部分修正を強いられます。しかも理由があるわけではなく「なんとなく」の感性でものをいいやがります。で、デザイナーさんはだいたい「べらんめぇ」な人が多いから(偏見?)、修正を嫌々強いられたらとうぜん手を抜きます。まぁ手を抜くというより、採算あわなくなるので全体修正なんてしません。だから、素人が口を出すほどにデザインは崩れ、意味のないものになると。ぼく自身がデザイナーさんにお願いするときは、事前説明したコンセプトからよほどずれていない限り、修正をかけることはまずありません。感性勝負になったとき、シャチョーとデザイナーと、一体どっちが優れているのか!? もはや説明するまでもありませんよね…

蛇足が長くなった!

で、アップル製品は、自らもサイトで語っているように、非常にシンプルなデザイン。できる限り凹凸を無くし、切れ目を無くし、差し込みプラグを無くし、軽くし、薄くし。

たくさんのアイディアの中から、目に見えないディテールを徹底的に追求し、シンプルに完成させているのが特徴。

 

ここまではよいのですが…。

 

アップルに限らず、最近の商品は『ライフスタイル提案型』になっています。『この商品を使うとこんなにステキな生活が送れるよ?』と訴求するわけです。

アップル製品が、いまいち使いにくい原因は、この『ライフスタイル』にも『デザイン発想』を入れてしまっているのが原因なのではないかなと。

『デザイン発想3要素』のうちの、とくに『シンプル』

いや理想的には、やること少なくてシンプルな生活ができれば、そりゃステキですけど…。

人間は製品ではないので、そんな合理的にいきられるものではありません!

そしてそれは、他人が決めるべきものでもありません。

MacBook Airを、メール送受信にだけ使う人もいれば、ゴロ寝してアニメを見る人もいるだろうし、気分転換でカフェでデザイン業務をしたい人もいるだろうし、友達のうちでゲームしたい人もいるだろうし、MacBook Airでいろんなライフスタイルが考えられるのに、アップルは『MacBook Airはこう使え』と限定してしまっている。

よくいえば『シンプルでスタイリッシュな生活』だけど、悪くいえば『単なる制限』なわけで。

だから汎用性の高いはずのPCまで、なんかこーカユイところに手の届かない状態になる…と。

 

どーも一時が万事、この『デザイン発想という名の制限』が課せられているので、いまいちアップルはネット企業になれず、過去はマイクロソフトに負けて、今度はそのうちGoogleに負けるのではないか?という気がしてます。

とくに今は、昔以上に、個々人のライフスタイルも趣味趣向もバラバラだし。

自分好みの使い方をさせてくれる製品が、けっきょくは選ばれるのではないかなと。

 

いやまぁアップルの気持ちは痛いほどよくわかりますが…

MacやiOSを『小説』にたとえるなら、そりゃ、自分が書いた小説を、顔も見たことない他人がどんどん改稿していったら、しかもそれで商売まで始められた日にゃあ腹も立つでしょう。

でもまぁ『同人活動』くらいは認めてあげたら?とも思うわけで。

 

ハードは固めてデザイン発想、ソフトは自由に解放する。

そんなコンセプトだったらもっと使いやすくなるだろうに…と思いました。