愉快系

どぉでもいい感じの愉快な日常をお届け〜。具体的にはアニメ的な?

電子書籍考察

電子書籍について、相変わらずいろいろ思いをはせる最近。

これからあと2年弱くらいで、ようやくニッポンもあまねく普及するかどうかって感じですが、電子書籍は文庫に代わるものになるかも…とふと思いました。

ハードカバー・ソフトカバーで紙書籍がまず出て、

再出版する際は、文庫ではなく電子書籍で。

電本(でんぼん)とか電書(でんしょ)とか電庫(でんこ)そんな略称がついて。

アメリカでは、時差販売も実際にあるそうですし。

ただ2年も間をおいたりはしないそうですが。

文庫は、印刷自体に多少なりともお金がかかるから、初期制作費を回収できた作品だけが文庫になれますが、電子書籍の場合は、制作コストは実質的にゼロなので赤字作品であろうとあまねく電子化できるはずです。

 

さて。なぜ文庫の代わりになりそうだと思ったのかというと、現状の出版社の体力を考えるに、もちろんどこの出版社もそうだというわけではないでしょうけれども、電子書籍オンリーの書籍企画を立てることはかなり厳しいのではないかなと思ったわけで。

何よりまず、単価が下がってしまいます。単価が下がればとうぜん売上も下がり、会社を支える最低限の売上がないと倒産してしまいます。制作する労力…つまり人件費は同じなので。印刷費がさがるくらいではカバーできなそうです。

そして完全実売制では、当面の代金が回収できなくなる可能性が高い。

さらに、電子書籍市場が新人発掘の場として機能するか?といえば、ぼくは微妙だなぁと。1冊制作あたりの人件費は変わらないのに、新人のために同じ労力をかけて、出版社が電子書籍オンリーの企画を立てるのかというと…?

それよりも、よりネームバリューのある作家に傾倒していきそうです。

 

じゃあ電子書籍市場では、有名どころばかりであふれるのかといえばそうではなく、同人誌のような、出版社を通さず個人で活躍する作家の作品が成長するだろうと。つまりまぁ今のネット環境のようなものです。なので、amazonやGoogleやアップルなどの各種ストアは、マッチング(検索とレコメンド)をいかに向上させるか? ソーシャルメディアをいかに取り込むか? 決済をいかにスムーズにするか? などECの基本性能の向上につきるわけで。

単純な話『ホームページが有料化する』ともいえます。もちろんお金を取るに値するサイトだけが売れるわけですが。

そうすると出版社は、かつてのブログ出版のように、そこから這い上がってきた新人をピックしようとするでしょうけれども、シュラバをくぐり抜けてきた新人にしてみれば、電子書籍を出版社から出す理由は一つもありません。紙書籍として流通させたいとでも思わない限り。

しかし紙書籍といっても、電子書籍が広まれば広まるほど紙書籍の売上げは相対的に下がりますから、あとは1冊3000円とかの、限定品やら豪華本やらにする必要が出てきて、そうするとますます、一部のコアなファンのための通販のほうがよくない?って話になる。

総括的な契約をとりまとめるエージェントやマネジメント会社としてなら機能するでしょうけれども、もはやそれを『出版社』と呼んでいいのかどうか……どちらかというと、芸能人のプロダクション会社といった感じです。

そんなことを考えていくと、一人では制作できないジャンル──映画とかアニメとかグッズとか海外展開とか、メディアミックスができて大規模で資金調達可能な出版社だけが残り、あとはエージェント会社に変身するしかなさそうです。

 

じゃあ編集機能は必要ないのか?といえばそうではなく必須。しかし出版社に所属しているというより編集者はフリーとして活躍していくのではないかなと。著者と編集者、2人がいれば電子書籍は作れてしまうわけで。(作って、流通に『のせる』だけなら…)

ですが、ただただ文章の『てにをは』を直す程度なら必要とされません。多少文法が間違っていようが、意図が通じればいいだけなら友達に読んでもらうだけで十分なので。

売れないと生き残れない…という当たり前だけど過酷な現実が、いよいよ到来するなぁという感じですかねぇ。

 

あと前にも書いたかもですが、電子書籍関連の本を読んでいると『印税70%』と浮かれてますが、ECの観点からいわせてもらえば『モール』が30%も取っていくなんて高すぎです。

月々の出店費用がゼロならば、まぁ10〜15%くらいとってもいいかな? くらいでしょう。著者側で『なんらかの販促活動』をしない限り、つまり著者が『モール』に送客しないかぎり、電子書籍は売れないのだから。

『モール』に入れただけで、一定量の電子書籍を自動的に販売してくれるならいいですが、物販で、そんなモールは見たことないです。電子書籍になれば、商品はさらにあふれまくるわけで、事実上 決済機能しかないのにその場所代が3割というのは高い。

それに『販促活動』にはお金がかかります。そういう観点でも、電子書籍の『モール』が、リアル書店と取り次ぎの分け前を持って行くのはおかしい。せめて、既存書店のマージン22%におめてもらわないと。でないと著者側の販促費用…つまり『情報』流通コストを捻出するのには利益率が紙書籍より圧迫されます。(でも『モノ』である書籍よりも管理費はずっと下がるはずだから22%はやっぱりおかしいと思う)

 

以上が商売側からみた視点でしたが、一読者として考えれば、電子書籍は、モニターの解像度さえ向上すれば、端末代に1万円ちょっと払ってもいいことずくめだと思うんですよねー。

まず捨てなくてイイ。

つぎに探さなくてイイ。

そして保管しなくてイイ。

そもそも、本棚に数万円のお金がかかるわけですから、端末を超高性能な本棚だと思えばおつりがきます。お部屋もすっきり。厳密にいえば、本を置いてある場所には土地代が発生してますから、これも節約できると。

全蔵書の全文検索ができれば、仕事でも大変重宝します。

さらに本を捨てる手間もけっこうかかりますし。電子書籍は捨てなくていいので時間も節約できる。

あとは、隠れヲタクはパスワード一つでアレな感じの本を隠せて大変嬉しい(^^)

 

まぁそんなこんなで。

Kindleの日本上陸が待ち遠しいですねー。